鐵人三項比賽2017台湾   ---ポンフーのオーレンス--–
  2017.10.2 ~ふうさん~
 

今年で3回目のIronman Taiwan

澎湖(penghu)では2回目です。

去年は台風一過後のフェーン現象で猛暑だった。

去年は特別、今年はもう少し楽なのではと考え再チャレンジ。

まずはますはポンフーPenghu澎湖島の位置を

 

台湾海峡に浮かぶ宮古島に似た島です。

サンゴ礁でできているので山や川がなく土砂が流れ込まないので海が透明できれい。

澎湖島の航空写真をIronman Taiwanの大会HPより拝借。

大きな本島があり、橋でいくつかの小島とつながっている。

 

 

スイム会場のShili裡ビーチ

 

スイムバイクトランジッション。前日にバイクチェックイン。

ヘルメットはチェックインに持っていくが、持って帰り翌日セット。

風が強いため、前日はバイクラックにはバイクのみで余分なものは置かない。

 

◆スイム編◆

澎湖Shili?ビーチ

まだ薄暗い。

チェックインとトランジッションのセットアップが終わりビーチに向かう頃にはようやく東の空が白み始めた。

 

スイムスタートを待つ、杉さん、奈良さん、シンちゃん。

 

容赦なく快晴の空。

湿度高く空気は重くじっとりと湿った感じ。

予報では34度、湿度87%、体感温度47度。

と伝えていた。

水温は24.3度でウェットスーツOKと昨日決定されていた。

 

プロが男女別に時間差でスタート。

一般参加エージグループの選手たちは大まかに、自主的にスイムが早い順に並ぶ。

1時間10分以内、1時間10分~41分、1時間41分以上。

と三つにグループ分けするプラカードを持ったボランティアが並ぶ。

タマ(槇本美恵子、マッキー)も真ん中のグループ一番後ろに並ぶ。

私も真ん中のグループ後半に並ぶ。

 

タマは相性の良い師匠の個人レッスンに巡り合えた。

そのおかげで長年のスイム伸び悩みから脱して、ようやく泳ぎが一皮むけてきつつあるところ。

私の9割くらいのスピードになってきた。

去年は後ろのほうに並び、平泳ぎに囲まれてひどい目にあったので、今年は背伸びしてもう少し前に並んだ。

 

昨日の試泳の時は、強い西風に伴う潮流があったが、今は朝凪。ほとんど無風で潮流もなさそう。

 

スタートホーンが鳴る。

8人ずつ3~5秒間隔でウェーブスタート。

 

スタート直後にセンサーワイアが貼ってあり、

そこを通過した時点で個人ごとのタイマーが始動する。

制限時間もすべてここから個人ごとに始動。焦らなくてもよい。

 

マラソン大会では遅い人ほど後ろに並ばされ、制限時間や関門はスタートロスタイムと無関係に号砲から。

これは制限時間が気になる遅い人にはとてつもないプレッシャー。

殺気立って前に行こうとする。将棋倒しの事故が起きかねない。

陸連も何とか固い頭を改めてほしいものです。

などと考えているうちに自分の順番が来た。

 

砂浜を30m位走って入水。波は少ない。

腰まで歩いたら泳ぎ始める。

台風の後だった昨年とは違い、水は透明。きれいな砂浜。

魚は見えない。貝やカニの巣穴らしきものが時々見える。

 

気分よく泳ぐ。丘の上は湿熱地獄だが、水の中は気持ちよい。

日の出だ。

左顔挙で目に入りまぶしい。右顔挙げに代える。

こちら側はあまりなれていないので蛇行気味。

ヘッドアップを頻回にして方向を確認。

 

ウェーブスタートながら、周りには人がいっぱい。

ゴーグルの上を叩かれる。ゴーグルの位置が微妙にずれるも、何度か瞬きや口を開け閉め顔の筋肉を動かすと
ゴーグル位置が落ち着いた。

 

蛇行して人にぶつからない様、注意を払って泳ぐ。

ぶつかったりしたら何をされるかわからない。

今年はバイクショーツだけを中に履いて、袖なしのウェットスーツ。

涼しくて腕がよく回る。

猛暑の時は袖つきウェットスーツは暑くてたまらない。

気分よく泳ぐ。

 

1周回目、丘に上がるとケコちゃんが応援してくれる。元気をもらい2周回へ。

相変わらず周りに人が絶えない。折り合いをつけつつ慎重に泳ぐ。

ドラフティングターゲットを探すが、どうも安定した泳ぎ手が見つからない。

潮流があるのか、沖のブイが岸よりに流され、岸側の最終コーナーブイと沖側の折り返しブイとが紛らわしい。

危うく最終コーナーブイに向かうところだった。

 

立ち泳ぎで折り返しブイがまだ遠くにあることを確認正しいコースを泳ぐことができた。それ以外は気分よく泳げた。

泳ぎ終え丘に上がる。

 

 

スイムタイム 1:34:06 4位(カテゴリ別)

去年    1:34:53 7位


去年は下に着込んだバイクジャージの袖が擦れて腕を回しにくく、痛くひどい目にあった。

去年より気分よく泳げた。タイムはもっと良いかと思ったが大差なかった。

順位は上がっているので、あるいは潮流などが影響していたか?

 

◆スイムバイクトランジッション編◆

 

ウェットスーツを歩きながら脱ぐ。

水をかけて髪とバイクショーツの塩抜きをする。

バイクトランジッションの袋をとり、着替えテントへ。

滝さんと会う。元気そうだ。

 

素早くタオルで上半身をふいて、スキンスーツというのか、白くて汗をよく蒸発させ、隙間なく密着する長袖のシャツを着こむ。

これは、裸より涼しく、かつ日光もさえぎる。ばたつかないので空気抵抗も最少。

砂漠の民は裸でいない。みんな日差しを避ける服を着込んでいる。

アラビアのロレンスという映画で、ロレンスが白装束でラクダにまたがっていた。あのイメージ。

ロレンスが砂漠を渡り終わったとき、一人ラクダから落ちて脱落していた。

その捜索に一人で出かけ、無事に連れて帰ったとき、アラビア人たちがオーレンス!オーレンス!と歓喜連呼しているシーンが
記憶に残っています。

 

袖がねじれたまま着込むと肩こりしやすいのが欠点。

袖のねじれを起こさないように着込む練習を結構やりました。

 

靴、ヘルメット、サングラス、心拍計のセンサーベルト、心拍計を身に着ける。

ちなみにヘルメットは平凡なOGKブランドの穴の沢山あいたやつ。

去年はル○ガ○というブランドの流線型のやつ。

てっぺんに穴がなく水をかけることが難しく頭がのぼせて苦労した。

あのヘルは帰ったらすぐゴミ箱へ。見るのも嫌になった。

 

ル○ディ○とかいうブランドも似たようなやつを出しています。

猛暑では絶対使ってはいけません。

 

脱いだウェットスーツとゴーグル、スイムキャップをトランジッションバックにしまう。

テントを出てバックをボランティアに渡し、バイクラックへ。

シャツを着こんでいなくて着替えたこと、心拍計を身に着けたことなど、去年より少し複雑なトランジッションになったが、
十分練習していたのでわずかなロスタイムでクリア。バイクを押して外へ。

 

トランジッション  10:37

着替えなしの去年は   8:52

その差1:45

上出来!

 

 

◆バイク編◆

バイクスタート。

ベロフレックスエキストリームのタイヤがしなやかに荒れた路面の衝撃を和らげてくれる。

疲れないタイヤという点では優れものです。

去年は30km/h前後などと大それたことを考えて走り始めた。

今年は分をわきまえ、目標8時間。

平均時速22.5kmでよい。

のぼりや逆風で落ちることを考え、無風の平地では26-27kmくらいで十分。

 

無理をせず、淡々と走る。心拍計は130bpm前後を保つ。

年を取ると、心拍が上がらなくなってきます。

車にたとえるとDOHCエンジンが、OHVに。さらにはディーゼルにとエンジンがスポーティではなくなっていく。

 

血圧の薬を飲んでいるせいもあるかも。だんだんと回らないエンジンになっていくのです。さびしいがこれが現実。

体感では60歳前後のころの140~150bpmに相当します。

 

朝は涼しい。風もない。

本島を出ると、橋や小島で風が吹き抜ける。

だんだんと暑くなる。

今から暑さと湿度と、風と、アップダウンと。勝負はまだまだ先。

 

橋や小島に移ると予想通り、暑い。

風がある。アップダウンがある。

 

オーレンスの白装束は太陽光を反射してくれる。汗を裸よりも効率的に蒸散させる。

だいぶ助かっている。なりふり構っていられない。暑いときは白に限る。

 

色がついていると太陽光を吸収し暑くなる。

白お化けというなら言え。

月光仮面だ、アラビアのロレンスだ。

副題は、ポンフーのオーレンスにしよう(*^_^*)

 

ポンフーのオーレンス。白いシャツが涼しい。

 

ボトルには現地のSupaoLightというブランドのスポーツ飲料。

等張の飲料を半分に薄めたもの。

オフィシャルに提供されるスポーツ飲料はSupaoで等張の濃いやつ。

それでも比較的飲みやすい。

 

ポカリよりアクエリアスに近い味。Supaoはナトリウムを少な目。糖分も少し。

カリウム、カルシウム、マグネシウムは十分。

飲みやすく成分比も気に入った。

これに、五苓散と高麗人参のエキス粉末を混ぜる。

これを2本持ってスタート。

 

飲み終わる頃には全身に回り、水吸収を促進し、無駄な発汗と利尿を抑える。

胃腸も元気にする。

他薬は、アルタット(胃酸過多治療)、ボルタレン(鎮痛剤)、芍薬甘草湯(つり止め)、六君子湯(胃腸機能促進)を用意して弁当ボックスに忍ばせる。

いずれもドーピングには抵触しません。

 

去年は橋と小島を3周回。

今年は橋と小島を2周回。

その代り、もっと先の先まで行くし、折り返しは本島の深くまで戻る。

 

去年の折り返しを過ぎるとやたらアップダウンが多くなる。

そして、なんだこれは!

岬の先にある展望台に向けて8%の坂。ループ状に上っていく。

淡々と上る。

一時的に心拍140台に上げて、しかし150以上にはあげないで時速8kmでのろのろと上る。上り終わる。

 

心拍150以上を避けたのでそんなに疲れないで済んだ。

しかし、しかし。

もう一回あると思うとげんなり。

もう一周回してここを2度目のぼり終わるまで、重く重く心にのしかかるのでした。

 

折り返し。北東の風。もろに向かい風。

途端に20kmくらいにスピードが落ちる。

ただオーレンスのシャツは風がスッと抜ける。

DHポジションをとれば20km以上は何とか維持できている。

 

小島橋部分が半分過ぎたころ、走行方向が東へと代わる。

少し楽になる。

 

小島橋の終わりころ南東向き。ふたたび軽快に走る。

本島につき、少し入ってから、東にターン。

空港を回って向こう側にいったところで折り返し。

ここで95km。半分過ぎた。

 

折り返して間もなくのエイドステーション。

ここで立ち止まり、バイクを置き、眼鏡を外し(ちなみにここで眼鏡を置き忘れ以後裸眼でレースを続けた。

 

紫外線による結膜炎でひどいことになりました。目やにが止まらず、気味悪がられます。
感染性の結膜炎と誤解され、遠ざかる人もいます。
みなさん気を付けましょう。

 

ヘルメットを脱いで水を何杯も被る。生き返る。

バイクシューズのインソールはハマックス製で水はけのよいメッシュ型。

安心して水を被れる。もちろん素足。

 

濡れたオーレンスのシャツは効率よく水を蒸散させ体を冷やしてくれる。

エイドで水とスポーツ飲料を受け取る。

水とスポーツ飲料(Supao)を半分ずつ飲む。

余った水はヘルメットの上からかけて頭を冷やす。

これはありがたかった。

 

ちなみにヘルメットの裏側にメッシュが貼ってあります。

このメッシュが無いと髪型がヘルメットの穴の形に崩れて、とてもマンガチックな頭になります。

かっこマンには耐えられない。

 

また蜂などの虫の侵入を防ぐ意味もあります。

風呂でテスト。

メッシュがあると、穴を通して水をかけた場合、頭に届かないで流れる割合が多い。

メッシュを引っ剥がすと、同じように水をかけても、横に流れないで頭を濡らす方向に届く割合が明らかに多くなった。
メッシュは剥がして捨てました。

カッコより完走だ。

 

小島ルートの先端。

展望台のヒルクライムが近づくにつれ憂鬱になる。

 

上り終わって、反対車線を走っている走者がうらやましくて仕方ない。

弁当ボックスの固形物はなかなか食べられない。

かろうじて小さな一口サイズのおにぎりを食べることができた。

エイドでゲルやバナナが置いてある。

 

胸やけがしてきた。これは一過性の胃酸過多と胃の疲労。

アルタットと六君子湯を服用。

胃が動き出し、空腹感を覚えるようになる。

 

バナナが食べられるようになった。

やがて先端に到着。

ヒルクライム。

時速8kmで脈拍140。一回目と大差なし。

主観的にはとても疲れて暑さにも参ったようだが、このパーフォーマンスはあまり疲れていないのではないのか?

まだまだやれるのかもしれないと希望がわく。

ヒルクライム終了。

 

やれやれ。心がすっと軽くなる。

バイクの周回コースはこれがいやですね。

 

折り返してからErKanという古民家と古い街並みをそっくり保存した観光地の裏を通る。

道路が狭いが、古い街並みが続き風情がある。

一周目は気づく余裕がなかった。

去年はあの辺でタマが人形のケツを撫でていたっけ。などと思い出してニタニタする。

 

やがて幹線道路に出る。

向かい風。時速17km位に落ちる。

このままではランに7時間残せない。

 

敗北の予感。

 

木の葉や道端の草のなびき具合で風を見る。

遅いのは風のせい。

原因を確かめ心が折れないようにする。

 

やがて東、東南と方向がすこしずつ変わるにつれスピードが上がる。

小島橋部分が終了し本島に入る。

 

あと少し。

 

追い風だ。

 

軽快に飛ばす。

 

しかし全力ではなくトランジッションの手順をイメージする。

自転車に乗ったままできることはあらかじめ済ませておく。

中古で買ったGPS付き心拍計は防水機能がダメになっていたようで、水が入り使えなくなっていた。

 

これはバイクの終盤で気づき、腕から外し、ステムにまいておいた。

ついでに腕時計も右から左に付け替えておいた。

 

市内に入り、競技場入り口でバイク終了。

 

すごく疲れている感じ。

はたして走る元気は残っているか?

 

バイクタイム 経過時間 平均時速 順位

07:58:31 09:43:13  22.60     7  



◆バイクラントランジッション◆ 

 

競技場の入り口でバイクを降りる。

バイクを押しながら、マラソンゲートをくぐりトラックに出る。

 

前にいる人がとても疲れているのかのろのろとバイクをおして歩いている。

とても疲れている気がするがこの人よりはましだ。

そう思うと心がスッと軽くなり、走ってバイクを押して所定のラックにバイクを戻す。

 

ランバックを拾い更衣テントの表に。

脱ぐものがないので中に入る必要はない。

 

中は暑そうだ。

ストッキングを履いて、靴を履きかえる。

 

ヘルメットを脱ぐ。

 

帽子をかぶる。

 

ゼッケンベルトを着ける。

 

役に立たなくなった胸にまいてある心拍計センサーを外す。

テントの外で待っているボランティアにトランジッションバックを渡してスタート。

 

現代的計器類はすべてダメ。

頼るはアナログ時計のみ。

 

競技場バックストレッチにある階段を登る。

競技場裏出口がランスタート。

 

トランジッションタイム  4:50 (去年5:19)

ほぼ同じ条件で今年のほうが30秒速い。

まだあきらめていない気合の差。

 

◆ラン編◆

 

自分の時計でランスタート16:00ころ(実際は15:57:33だった)。

スタートは6:12ころ(スタート時はっきりと確認記憶、実際は6:09:31)。

 

キロ10分で7時間。12分の貯金。

間に合うかもしれない。

 

スタートしてすぐにエイドステーション。

飲みたかったコーラをもらう。

バイクの途中、コンビニに入ってコーラを買おうかという誘惑に何度も駆られた。

うまい!!

コーラのカフェインでなんとなくしゃきっとする。

 

小さなバナナのかけらを頬ばる。

氷を帽子にいれてもらう。

これでよし。

 

競技場を出て少しの坂を下りると、セントラルパークヘ。

セントラルパークは内部に縦断する道路あり。

真ん中にロータリーがありそこを超えてだいぶ向こうで折り返す。

走り出して気づいたが、距離表示がない。

GPSもない。

ペースが客観的にわからず不安になる。

 

何か走りが重い。遅い感じ。

 

きっと間に合わないだろう。タマが追いかけてきている。

きっとランでまもなく追いつくだろう。

その時やめていればタマもやめるかもしれない。

絶対に最後にタマとすれ違うまではやめられない。

 

そんなに遅れないのでDNFにしても、3周回目には入れるだろう。

周回チェックの腕輪3本もらうまでは頑張ろう。

そして完走メダルではなくても3本の腕輪を敢闘記念としよう。

そんなことを考えながら淡々と走る。

 

オーレンスシャツに日本兵帽子

 

市内を出ると坂がある。

去年は坂が終わった後、長いフラットなコースがあり、2周回で終わった。

今年は坂のあるところだけを選び3周回。

 

バイクもランも結構なアップダウンなのです。

 

澎湖(ポンフー)はサンゴ礁の島。山も川もない。

しかし、小さなアップダウンをしつこく繰り返す。

 

ちなみに

獲得標高はバイク1267m
ラン341m
と大会資料に書かれておりました。

 

上り坂は早歩き、平地と下りを走る。

やがて折り返し。貯金は6分ほど減っている。

 

スタートからランのリズムが乗らず。上りも歩いている。

キロ11分くらいか。

 

今からリズムに乗れば、そして復路は下りが多い。あきらめるのは復路のペースを見てから。

 

もう少し頑張ろう。

 

1周回終わり。

公園の歩道から、杉村さんの奥さんであるサイちゃんが応援してくれる。

貯金は6分から8分へとすこし増えている。

復路は公園の往復がなく少し短い。

そういうことか。

 

GPSを当てにしてポイントの距離を記憶していなかったのが悔やまれる。

まあ気を抜かないで走れば同じこと。

 

気を良くして2周回目

 

日が沈み暗くなる。

上りは早歩き。筋肉は楽だが、心拍は走るより上がる。

 

エイドでは水をかけてくれる。

靴を濡らさないよう頭だけ水をかけてくれと伝えるも通じない。

 

ザバーッと豪快に全身に水をかけられる。

靴が濡れる。これはスタート直後の話。

一度濡れたらもう同じ。

あとは思い切り全身に水を浴びる。終始靴は濡れたまま。

足がふやけて豆ができる。それでも暑さに倒れるよりまし。

 

夜になっても予報通り気温も湿度も下がらず。

エイドごとに水をかける。

2周回目の復路でエイドの氷がなくなった。

 

得意の氷帽子がダメ。帽子は蒸れるだけ。

帽子を脱いでバイクショーツの腰に挟む。

 

3周回目

競技場に入り、ここで帽子を廃棄しても運が良ければ落し物として見つかるかも・・・帽子を廃棄する。

そこにケコちゃんとシンちゃんがいた。

ケコちゃんに帽子の回収を頼む。

 

後ろに日よけのフラップがついた白い日本兵帽子。なかなか同じものは買えない。

3周目。なんだか体が重い。足も豆が痛い。

足の筋肉もグリコーゲンが減ったようで動きが硬い。

 

急にペースが落ちる。

やばい。

 

間に合わないかも。敗北の予感。

そこでタマが追いついてくる。そして追い抜いていく。

 

そこでケコちゃんの声援。「絶対にあきらめるなよ。」その言葉を心に刻む。

完走できたら自分をほめてやれるな。

 

体はきつくても、勝利の美酒は甘い。

市街地を出て、軍施設フェンス横の坂。

ここは2回とも早歩きしたところ。よしあとは全部走ってやれ。

心に決める。

ちょうど地元の人がペースが同じで並ぶ。

並走してずっと走る。

 

一度のぼりでおいて行かれそうになった。

エイドを一度飛ばして追いつき追い抜く。

やがてまた追いついてきてあとずっと並走する。

 

折り返し。

あと6kmとすこし。

 

タマとすれ違う。おれより前にいれば大丈夫。

ぎりぎりで間に合わせる。絶対に後ろに来るな。と檄を飛ばす。

 

エイドは一つおきに飛ばす。

もうマラソンではない、6km一本だ。

 

オロロントライアスロンならオロロン鳥の像があったところだ。

あそこからは花道みたいなものだった。

 

急に距離が近く感じてくる。

心拍は分からないが、かなり上がっていそう。

6km走なら160bpmまであげても持つから大丈夫。

 

一緒に走っている人が間に合わない(来不及)の何のと弱音をはく。 

 

絶対に間に合う。絶対来得及。加油。と檄を入れる。

そしたらあんたの走りはすごい你跑得厲害。

とおだてて追い抜き去って行った。

 

げんきんな奴め。

 

市街地入り口の寺のそばのエイド。

ここがあと2.4km

そしてカラオケをやっているところが40km地点。

 

ここら辺で歩いても大丈夫なくらい貯金残っている事がわかり勝利の予感。

何が起こるかわからない。

 

足が痙攣するかもしれない。

 

転んで変にひねって歩く事さえできなくなるかもしれない。

 

ここからはガンバるというより慎重に走る。

競技場に入り、ケコちゃんのハイタッチ。ウイットさんのコールに出迎えられてゴール!!

 

ゴール前花道。ここだけは足取りが軽くなる

 

感動的なゴールシーン

 

 

◆レース後◆

 

タマにはおれのゴールは見なくてもよい。

明日のハワイスロット手続きでばたばたしないように。

今日中に自転車を回収しておくことを優先するよう伝えてある。

無事ゴールしたようだし、ハワイも取れた。

めでたしめでたし。

 

ふうさんとタマ

 

シンちゃんはバイクで足が痙攣し、だましだまし走るしかなく、バイクゴールまで頑張ったがタイムアウト。

奈良さんは体調悪くラン1週でリタイア。

タマは翌日コースミスしていたことがわかり失格。

完走は赤浜さんと杉さんと私、3名のみでした。

赤浜さんはぶっちぎりでハワイゲット。さすがでした。

杉さんはアキレス腱痛めた病み上がりで、いたわりながらランは最初から全部歩くと決めていた。
歩いても私が走るより早いキロ9分。外人並みです。

 

杉村さん夫妻。完走おめでとう

 

タマはやらかした。と明るくいってます。

けっしてしょげてはいませんから気遣い無用です。

またどこかでとってくるでしょう。

 

スイムがバトルに巻き込まれながらも自己ベストを出せたのが大きな収穫。

私は、ジャパン2回完走して以来、一昨年最後のジャパンと去年の台湾いずれもタイムアウトでDNF。

3年目にしてようやく完走できました。

 

もう年なのかとモチベーションが落ちかけていましたが、2001年のマレーシア以来、猛暑で完走できました。

17年前と同じことができてまだまだやれると一安心。

ひと時、甘味な勝利の美酒に酔っています。

 

ラン 7:05:26 7位

総合 16:53:29   7位

 

Koji,Akahama       01:12:16 06:10:59 04:03:22 11:36:56  

Sugimura,Yasunori  01:20:07 06:31:41 06:15:04 14:19:03  

Makimoto,Fukashi   01:34:06 07:58:31 07:05:26 16:53:29  

Nakanishi,Shinichi 01:24:48 --- --- DNF 

Nara, Kaneyoshi    01:37:35 07:14:51 --- DNF --- 

Makimoto, Mieko    01:47:04 08:14:34 --- DNF --- 

 

◆旅行編◆

 

去年は旅行会社を馬鹿にしておりました。ごめんなさい。

少人数ならローカル空港のバイク輸送は問題ないのです。

去年はたまたまうまくいきました。

 

航空会社によっては、バイク積み込みの台数制限があるようで人数が増えると問題になることがあるようです。

 

団体は団体ならでの別の苦労があることがわかりました。

帰りの澎湖→台北松山空港の便で、バイクが4台まで。

前の便と分乗して帰ってきました。

これは絵理香ちゃんが、豊富な経験より予感して航空会社にメールして突き止めたことでした。

前の便への分乗の手配。

 

国際便にあらかじめバイク積み込みの連絡を入れるとタダになる。黙って乗せると超過料金片道1万ほどとられる予定でした。

などなど、いろんな苦労があり、エリカちゃんには助けていただきました。

 

出発前。函館空港ロビー。杉村さん夫妻。タマ、ケコちゃん

 

富田さんが見送りに来てくれました

中西さん(シンちゃん) 富田さん、杉村さん 奈良さん

 

また帰り、レースが終わった後だから、公共機関も試してみようということで、地下鉄(MRT)に乗ってみました。

2回も乗り換えがあり、そのたびに階層の違うホームに何度もエレベータでバイクを運びながら移動。

 

混雑して同じ車両に乗れなくて分乗するするなど、とても疲れて、はぐれるリスクなどスリリングなことをさせてしまいました。

地下鉄は桃園空港から台北駅へのアクセスは便利。

しかし松山空港からのアクセスは乗り換えが多く不便です。

それくらいなら高速バスで一発で行ったほうがずっと楽。いろいろ勉強になりました。

疲れさせたり、ひやひやさせたりでごめんなさいね。

 

 

地下鉄車内。シンちゃんと赤浜さん。赤浜さんは風邪もひいて疲れ切っています。ごめんなさいね

 

今年はホテルを五つ星の一流ホテル、フォーポインツバイシェラトンポンフーにしました。

競技のチェックイン受け付け、カーボパーティ、競技説明会。バイクメカニック、エキスポ全部ホテルに集中。
移動なくすべてが完結するので非常に楽でした。

 

 

函トラTシャツを着てカーボパーティへ

 

 

函館選手団6名勢揃い。カーボパーティにて

 

バイクチェックイン、レース当日のタクシー移動の手配も、日本語が堪能で明るく可愛いフロントの美人がぬかりなくやってもらえ、
とても楽をしました。

夕食のビュッフェで寿司などの和食もあり、慣れない異国の料理に疲れた胃腸を癒してたらふく食べることができました。

日程を縮めて節約する代わりに一流ホテルにしてみたのは正解でした。完走につながるメリットの一つでした。

 

ホテルロビーのレストラン。このホテルの食事は口にあいました

 

ふうさんでした。

 

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