アイアンマン台湾2018参戦記

--きんとん雲に乗ったオーレンスは餓狼の夢をみたか--

函館トライアスロンクラブ  槇本 深 ふうさん

キーワード:ironman taiwan 2018 完走記 参加記 槇本 美恵子 penghu 澎湖 Mieko Fukashi Makimoto

台風26号が来る。  

出発の前日まで

台風情報と首引き。

はたして現地まで行けるのか?

レースができるのか?

やきもきして過ごす。

仕事が忙しいのが救いで

暇だったら無駄なヤキモキが

相当なストレスになっていただろう。

930日にすべての準備をすませ、

102日・3日と当直。

104日は職場から空港へ直行。

この台風でレースができるかどうか心配したが、

実は期待している側面もあった。

強風はデブに味方する。

今年誕生日が来たら70歳。

70歳カテゴリで勝負できる。

ひとつハワイを狙ってみるか。

レース前は「いやあ、完走さえできれば。」

と言っておく。

しかし、ひそかに胸に秘めていた。

 

2018104日木曜日

台風26号の横をすり抜けるように

台湾に移動。

 

函館空港国際線待合室にて。私とタマ(マッキー)、シンちゃん。

 

桃園空港(台湾の成田)に着陸。

結構強い風の中、腕の良いパイロットで

スムースに着陸。

思わず、拍手をした。

私一人の拍手。

着陸したかった強い思い。

照れないで続ける。

そうすると23人がつられて拍手に加わった。

第一段階クリア。

ホテルが手配した専用送迎車に乗る。

4名バイク3台1500元約6000円)

松山空港(台湾の羽田)の近く、CityInnホテルに泊まる。

あとは明日のフライト。

澎湖への国内線が無事飛ぶことを祈る。

予報では一番台風が接近する。

明日さえうまくいけば。

天気とパイロットの腕に任せるしかない。

 

105日金曜日

CityInnホテルからはタクシー100元(400円)で松山空港に到着。

正面向かって、右のウイングが国際線。

左のウイングが国内線。

黙っていると国際線で降ろされる。

去年はバイクをがらがらおして何百メートルも移動させられた。

今年はちゃんと国内線出発口を指定して、

すぐに搭乗手続きカウンターについた。

バイク荷物はあらかじめ予約しておいた。

所定の超過料金を払う。

日本円にして1000円でおつりくるくらい。

松山空港。バイクチェックインの手続きもスムースに終わる。

向かって左のウイングにあります。

 

少し強い風だが、薄曇り。

無事飛んで、着陸。

よかった。

今からは台風は遠ざかる。

澎湖へ着きさえすればあとは大丈夫。

レースができる。

 

宿は去年と同じシェラトン。

シェラトン正面前のエントランス

アイアンマンのゲート

 

Fにはフィットネス、サウナ、プール、選択コーナー、キッズルームなどがある。

ホテル前の道路は全部ランコースになる。

 

ここはフロント人材のレベルが高く

ともかくストレスなく過ごせる。

ホテル内に大会本部があり楽。

大会の受付。

ゼッケン、トランジッションバックなどをもらう。

ホテルのレストランで昼食。

ウナ重が1500円である。

食べてみた。

うまい。

御飯が見えないくらい、びっちりとウナギが載せてある。

これは日本なら安い店でも3500円クラスだ。

味もそん色ない。

中国産のように脂っぽくない。

上品な味。

すこし元気が出てきた。

バイク組み立て

バイク試乗。

トラブルないことを確認。

バイクの組み立て

 

夜はカーボパーティ。

お茶が甘いのには困った。

それを口実にビールミニ瓶を2本だけ飲んだ。

終わったら浴びるほど飲んでやるぞ。

いまは我慢。

概ね味良く、結構豪華なものがでた。

IMG_3047

コース料理でそのメニュー。

ホテルやレストランでは英語訳がついていてなんとなく内容がわかります。

レストランでも同じ。

「食堂」というレベルの店では中国語だけです。

こういう機会にメニューを覚えておいれレパートリーを増やしておくことも大切。

 

 

カーボパーティの食事。なかなかでした。

 

このパーティ食は立派に1食としてカウントできます。

おおむねアジアのパーティ食はよい。

比べるとハワイは最悪。

ファーストフードなみの内容で、とても1食にカウントできない。

食べ直しが必要だった。

タマ(マッキー)が最高齢出場者として紹介される。

以前に大学生時代函館教育大学に在籍。

函トラのメンバーでもあった、

青森の吉田さんと同席した。

米軍基地や、海外でも働いていたことがあり、

とても英語が堪能だ。

青森の吉田さん。元函トラメンバー。

 

10月6日土曜日。

バイク預託と競技説明会。

朝市を物色して、スペシャルエイド用の果物をさがす。

みかんとトマトを買いました。

自走してバイク預託。

スイム会場を見てくる。

すこしだけ水につかり泳いでみる。

湾の中だけ。

外海には出ない。

外海は荒れている。

歩いて帰ってもよいくらいの距離(2K)だったが、

ホテルで教えてもらったタクシー営業所に行き、

タクシーでホテルに帰る。

(フロントの人材が優秀だとこういったコミュニケーションが楽に取れる。)

とにかく無駄に疲れないよう気を付ける。

競技説明会にでる。

ランで去年日本人女性がミスコースして

ハワイに行けなかった。

くれぐれも、暗くなってからランのミスコースに注意してください。

と繰り返し注意があった。

だれのことかおわかりですね。

翌日ランコースはびっちりとパイロンが置かれ、

それに沿って走れば全く問題なし。

去年の問題点をさっそく改善してくれていました。

トランジッションバックの中身を何度も確認。

弁当ボックスに入れるものを決めてまとめる。

スタートボトルにSupao+五苓散+高麗人参末を入れる。

舒跑Supaoは現地のポカリやアクエリアスに相当するスポーツ飲料。

アクエリアスに近い味。

舒は気持ちよい、居心地が良い。の意味。

跑は走ること。

気持ちよく走るという意味。

Supaoには2種類あり、等張の濃いものと、半分に薄めたものがある。

薄い方が飲みやすい。

単独で飲める。

濃い方は水と一緒に飲む。

現地のコンビニで買えます。

330にモーニングコールをたのむ。

900にベイブリッジのほうで花火があがる。

1.5kくらい離れているのに結構音が聞こえる。

窓越しに花火を見物して、おやすみなさい。

念のためマイスリー5mg飲んでおく。

これで絶対に眠れる。

 

 

107日日曜日

とうとうこの日が来た。

330 朝自然に目が覚める。

急いで朝食を詰め込む。

前日ホテルのバイキングで寿司をはじめ

多量のカーボローディングをしている。

819日にあった洞爺湖の北海道トライアスロンでも、前日夜たっぷり食べた。

当日朝は前夜の満腹感が続き、あまり食べられなかった。

それでも、ハンガーノックは起きなかった。

その経験をもとに、吐き気を催してまで無理に飽食しなくてよい。

日常の朝食の分量を食べた。

台湾とは食べ物の相性が良く、現地に来てから胃腸の調子は良好。

出すものも出して、

さあ出発。

430 に予約していたタクシーに乗り込む。

今年はスイム会場が変わり、馬公の西にあるベイブリッジとなった。

近くの小学校(中正國小学校)がトランジッションT1

近くといっても500mあり、上り坂もある。

これは、ランの力で差がつきそう。

天気は曇りで、10m強の風が吹いている。

スイムコースは湾の中をスタート。

ベイブリッジを超えて、外海に行って、ターンしてかえり、2周回というものだった。

バイクのエアーをいれ、弁当ボックスとボトルをセットし、

スペシャルエイドとストリートバックをデポジットして、スイム会場に向かう。

そこで、スイムキャップをかぶっていない。

ゴーグルをつけていないことをタマに教えられる。

慌ててデポジットトラックにもどり、返してくれと言う。

もうだめだとボランティア。

奇跡的に、バッグが見えて、それだと指さす。

ゼッケンタトゥーを見せて回収。

スイムキャップとゴーグルを回収できた。

なにかボーっとしている。

しっかりしなくては。

気合を入れなおす。

500mを歩いてスイム会場へ。

スイムの自己申告で早い順に並ぶ。

ここで、海が荒れていて、

スイムは400mに短縮され湾の中だけになった事がアナウンスされた。

スイム:

スタートはウェーブスタート。

スタートは3.8km泳ぐのに合わせて、1時間遅らせた。

海が荒いので、少人数ずつ、時間をいつもより余計においてスタート。

エイジのスタートは700

ところが遅々として進まない。

結局スタートは737になった。

去年は600先頭スタート、ウェーブの末尾は615くらいで終わった。

今年は700先頭、末尾800くらいになったのではないだろうか。

時間的には普通に3.8k泳ぐのと同じ感じでスイムを終える。

制限時間はスタートから計時されるので

安心して慌てないで、というアナウンスもあった。

どうやら16時間ということになったようです。

ところが、これがすべてに徹底されていなかったようです。

途中のカットオフタイムがあいまいでルール上では大丈夫なのに、

強制リタイヤさせられた人が結構でてしまったようです。

シンちゃんもその被害者となった。

スイムは10分くらいであっけなく終了。

500mのランと着替えのトランジッションのほうが長い。

 

スイム 

シンちゃん     947  

ふうさん      1020

タマ(マッキー)1849

   

T1トランジッション

今回はアナログ時計一つだけ。

GPSや心拍計も持ってはいるが、

操作がまだ条件反射レベルに習熟していない。

操作に煩わされるよりも集中しよう。

ウェットスーツの下はすっぽんぽん。

バイクショーツとジャージは、

乾いたものを新たに全部着替える。

1分もかわらない。

先は長い。なるべく快適にいこう。

バイクジャージは去年と同じ

真っ白の長袖クーリングアンダー。

特注で腰にポケットを付けた。

これで下着ではなくバイクジャージなのだ。

そうなのだ。

わたしは去年これをオーレンスシャツと名付けました。

アラビアのロレンスの白装束をイメージしてください。

イケメンのピーターオトゥールと私。

2重写しにならないかな。

(ならないな。)

T1 トランジッションタイム(500m坂道ランを含む)

ふうさん         1233

シンちゃん        1609

タマ                    1251

 

 

バイクスタート

8:00:50am

おおよそ8時と覚えておこう。

同じカテゴリのMさんも出発したばかり。

抜く。

おっとスピードメータをゼロ設定していなかった。

メーターをプッシュ。

そのすきに抜き返される。

あれ意識されている。

こちらもだけど。

70歳カテゴリでの勝負。

74歳は無視。

70カテゴリになったばかりの若手で実績あるのはM氏だけ。

彼をマークしておこう。

彼はDHポジションを取らない。

10m以上の風が吹くなか、これはきついでしょう。

まもなく再び抜き去る。

下りのスピードを保って一気に抜き去る。

風は北東。

時々風上にバイクを倒してバランスをとる。

台風の時宮古島でバイク練習したことがある。

このくらいの風はどうということはない。

バイクコースは本島部分と、3つの橋でつながる離島部分に分かれる。

離島部分を2周回。

そして離島部分で、強風が吹き抜ける。

特に橋の部分は遮るものがないのでもろに吹き抜け、

しばしば時速10kmを切りそうにさえなる。

笑いがこみ上げる。

これは俺のためのステージだ。

ジジイども、どうだ。

この風はこたえるだろう。

俺だけが生き残ってやる。

(てめえもジジイだろう。)

(というツッコミはこの際封印。)

DHポジションをとって、風を切っていく。

抜かれるより、抜くほうが多い。

小さいアップダウンが結構あり、獲得標高は1129m。

しかし、多くは下りを飛ばしてその勢いで半分は登れるくらいの坂が多い。

小柄で体重が軽いほうが登りに強いとされる。

今日は違う。

風に負けず、下りを飛ばし、登りは半分以上勢いで登ってしまう。

今日だけはスポーツカーよりも重戦車の出番だ。

折り返し。

去年とコースが替わり、先端の急坂はなくなった。

これも自分に味方している。

折り返すと、北東に向いてもろに向かい風。

オーレンスシャツは、はためくこともなく、

スムースに風をすり抜けさせてくれる。

DHポジションをしっかりととる。

だてに体幹メンテナンスをしているじゃないぞ。

冬は20年ぶりにスキーもやった。

最初は坂一つでーいっていたが、

やがて七飯のてっぺんから下までノンストップで、

降りられるようになった。

実はもう一つ、秘密の飛び道具が。

ゴキソのハブ。

ハブのベアリングには200kg以上の荷重が不規則にかかる。

ベアリングボールはたわみ、回転が妨げられる。

5Nのボールでもたわめば同じこと。

硬いセラミックボールでも、受けのレールがたわみ同じこと。

荷重なしではスムースに回っても、200kgの荷重をかけると、

たちまちぎくしゃくする。

ゴキソは軸のベアリングが弾性体で浮かされた構造。

荷重や地面の衝撃がベアリングの回転にストレスを与えない。

体感上明らかにスピード維持が楽。

走るのではなく、まるで低空飛行で飛んでいるような感じ。

そうだ孫悟空のキント雲。

ピンクレディの

スーパーモンキー孫悟空(1977年)の歌を口ずさみながら

走る。走る。

 

♪スーパーモンキー孫悟空。

ランボルギーニのおにいさん。

おいらとレースをしてみるかい。

これからはやりはこいつだぜ。

空飛ぶ雲だよキントン雲。♪

 

出典:https://www.youtube.com/watch?v=1Cxyp4DuhAo

 

飛び道具とは卑怯なり。

うるさい、ルールは守っている。

 

風は終始10m強で吹き続けた。

離島を2周回して本島に帰る。

南西向きにかわり、追い風。

楽に漕いで、頑張るのではなく

トランジッションの手順をイメージする。

バイク手袋も脱いで弁当ボックスの空いたところに押し込む。

バイクゴール

あれ応援にケコちゃんだけでなく

タマもいる。

体調悪かっただな。

 

 

バイクタイム 71241

平均スピード 24.96km

カテゴリ1位。

ちなみに去年は07:58:31で平均22.6kmでした。

45分短縮。時速も10.4%アップ。

 

トランジッションT2

なぜか違う番号を自分のゼッケン番号と思い込んでいた。

バイクを置いて、ランバックをとり、

着替えテントに入る。

見覚えのない靴が入っている。

帽子もない、食い物もない。

?????

とてもとても長い時間に感じた。

やがて人のものを間違って持ってきたことに気づく。

あわててラックに戻り、もとの位置に人のバックをもどした。

まだバイクが返っていなかったので迷惑はかけていない。

よかった。

自転車を押しながら、自分のラックを探す。

74歳の人のバイクが置いてある。

ノーマークのジイさんだ。

ふん、もうリタイヤして早くもバイクが置いてあるのにちがいない。

ほかのバイクは置いてない。

よし、1位だ。

ハワイに行けるかもしれない。

もう一度テントに入り、着替え。

バイクショーツを脱いで、楽なランショーツに着替える。

 

T2トランジッションタイム

851

pm32220

レースタイム 74424

制限時間は気にしなくてよいくらい十分の余裕。

ランをキロ10分で走り通したとして、

1時間くらい余りそう。

こんなことは初めて。

15分くらいロスしたように感じたが、意外と少なかった。

この時点でカテゴリ1位。

 

ラン編:

今回の目標は、制限時間内の完走ではなく、

ずばり、ハワイゲット。

気合十分。

全然疲れていない。

10mくらいの風はどうということはなかった。

ということは、ほかのジイさんたちも生き残っているかも。

もっと強い風ならよかったのに。

やつら、ランでは手ごわい。

気を抜かないでいこう。

ランコースは馬公ベイの道路を4周回する。

ホテルの窓からみた馬公ベイの一部。ここらを周回する。

 

コース図はとても複雑だったが、

走ってみると隙間なくパイロンが立ててあり、

はみ出さないで、その通り走れば大丈夫。

半分以上は、にぎやかなところで応援してくれる。

年配の人に抜かれた後は、マークして折り返しでゼッケン番号をチェック。

明るい間は同じカテゴリの選手には抜かれていない。

やがて暗くなる。

折り返しで、少し前方にMさんがいた。

暗くなってから、いつのまにか、抜かれたようだ。

その時、エイドで止められ、夜光リングを取り付けられる。

腕輪タイプだが手首が太くて、切れてしまい、付け直し。

ゼッケンベルトにつけようとしてもたもたとする。

ゼッケンがはずれて付け直しもする。

思わず顔が凍り付くが、暴言はいけない。

普通の表情を顔に貼り付けなおして、

ぐっとこらえる。

夜光リングがとりついたとき、もうMさんは見えなくなった。

しかし、かなり疲れた顔をしていた。

どこかで歩いたり休んだりするかもしれない。

こちらは遅いが元気いっぱい。

まだ可能性はある。

がんばるぞ。

やがてもう一人のライバルKさんも少し前方に発見。

早いが元気なさそう。

バイクでくたばらなかったか。

しぶといやつらだ。

しかしへろへろしてやがる。

よし、今に見ていろジジイども

(あんたもジジイだろうというツッコミは封印)

いま3位だ。しかし可能性がある。

3周回目。

いつのまにか順位は入れ替わり、

ふたたび1位に。

しかし僅差。

がんばればハワイゲットだ。

最終周回。

シンちゃんがMさん後ろ7分差と教えてくれる。

しかし、しかし、74歳のノーマークだったNさん。

バイクが置いてあったのは、

私がバックを間違えてドタバタしている間にバイクゴールしていた模様。

そしてすでにランゴールしていた。

がーん。

ハワイはなくなった。

それでも2位を確保して、

ロールダウンの権利をもって、

明日のスロットミーティングに、

ドキドキして参加する。

その可能性だけは頑張って残そう。

シンちゃんが、差が縮まっていると教えてくれる。

ペースアップ。

そしてゴール。

いつもはやっとたどりついたという感じ。

今回は駆け抜けたというイメージで疲れは感じない。

 

ラン

71141 カテゴリ4

総合 145605 カテゴリ2

 

アイアンマンで初めて、制限時間を気にしないで走れた。

一時は大それたハワイの夢も見れた

15時間近く走ったが、そのうち13時間半は自分が1位と信じて幸せな気分でいれた。

とても満足なレースでした。

 

翌日のスロットミーティングでカテゴリ1位のNさんにあう。

ハワイの常連。

ハワイゲットではなく、入賞を狙うクラスの人。

 

カアフマヌ女王拝謁の間、その控室。

誰が拝謁の栄に嘱するかの戦い。

勝ったぞ。

全部倒した。

何か立派な騎士の置物がある。

近寄ってみると、

剣が一閃。

なんと置物ではなく本物の生きた騎士。

微動だにしないので置物かと思った。

鎧袖一触。

全く歯が立つことなく、やられました。

ランスタートはほぼ同時。

彼は5時間台。私は7時間とすこし。

ここまで差がつくと潔く負けを認めることができる。

自分は頑張った。

相手が強すぎただけ。

ランがとても速い。

ロールダウンはなしということを確認してミーティング会場を去る。

まあ、悔いなく戦ったから良しとしよう。

カテゴリー2位。初めての表彰台。

台湾美女二人が寄り添い花を添えてもらえました。

 

シンちゃんが、主催者側の2度のミスで

理不尽にリタイヤさせられの残念でした。

離島を2周回するところの分岐点で、

まだ1周回めなのに、終わりの方向に誘導された。

なんとか10kmほど余計に走ってコースに復帰。

バイクゴールは制限時間以内だった。

しかし、タイムアウトを宣言されてリタイヤ。

参加者へのアンケートを通じて、主催者に伝えておきました。

 

タマはスイムで荒波の恐怖で体調を崩し、

バイクも調子が出ないままタイムアウト。

スイムで恐怖を感じると体調を崩すことが多い。

今度からは、スイムはやってみて調子よければ続ける。

調子悪ければすぐやめる。

タマの場合は、そのような感じでトライアスロンを続けようと思います。

 

いままで制限時間内のゴールを目指す、守るレースだったが、

初めて勝つことを目指した攻めるレースをしてみました。

 

空気が一変。

向かい風は、時間をロスして制限時間が厳しくなる。

嫌だ、嫌だ。

暑さも同じ。

身体を焦がす陽射しも。

決して苦しいわけではない。

弱音を吐いているわけではない。

ただただペースダウンで制限時間が迫るのがいや。

制限時間内ゴールをめざす、

自分との闘いだけならそんな感じ。

 

ところが制限時間は大丈夫として、

ハワイを狙う人との戦いの場合は、

吹け。

暑くなれ。

カンカンに日が照ればよい。

エイドの欠品もゆるす。

(今回はなかった。大会の名誉のために注釈。)

自分も苦しいが、ライバルはもっと苦しい。

早くはないがタフな自分が勝てるチャンス。

刃がなまった切れないナタがカミソリに勝つ。

悪条件ほど楽しくなる。

そんな感じに空気が一変した。

 

ぞくぞくして鳥肌が立つような、肉食系の興奮。

餓狼(チャレンジャー)が、

獅子(チャンピオン)を倒せるかもしれない。

普通では絶対にかなわない。

悪条件で弱った獅子。

隙ができるまで、

つかず離れず追い回し、

つけ狙う餓狼。

一瞬の隙に喉笛に食らいつく。

そういった肉食獣気分を味わえました。

 

肉食獣気分をう動画。

大藪春彦原作。

松田優作主演の蘇る金狼。

前野曜子が歌う主題歌。

悪乗りついでに紹介1978年。

https://www.youtube.com/watch?v=7ZOFOUWD7sg

 

終わってみれば獅子と思ったのは餓狼同士(MさんとKさん)の潰しあい。

それには勝てたが、

獅子(Nさん)は健在で隙も無く今回は倒せなかった。

今回の獅子はカミソリではなく日本刀でした。

まあ男と生まれ、

アドレナリン出まくり、

餓狼の気分をったのも乙なものでした。

 

レース中は

「ジジイどもくたばりやがれ」

(てめえもジジイだろう)という突っ込みは封印して、

心でののしっていましたが、

もちろんレースが終わればノーサイド。

よくあの風を耐えた同年代の同志をたたえます。

出走した4名全員完走しました。

やはり70カテゴリーまで選手生命を保っている人は、一味違う。

簡単にはくたばりません。

しぶといものです。

 

「餓狼能く獅子を倒せる処。」

 

まともでない大会も一興。

台湾はまだまともです。

今回スイムの短縮という急な変更に

末端がついていけなかった。

今回の事態を反省して改善してくれるでしょう。

ふだんならまったく大丈夫。

大会関係者はとても親切。

ホスピタリティはトップレベルです。

 

猛暑、寒暖差、激風、食中毒、運営ミス、言葉の障壁なんでもござれ。

そんなまともでないレースを物色して

挑戦してみたいなと思っております。

次の獲物を求めて狼はいく。

なんちゃって

 

故宮博物館前にて。私とタマ、ケコちゃんです。

私は函トラTシャツを着ています。

 

 

ふうさん でした。



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