アイアンマン台湾2019参戦記
--- 師匠のいたずら----
ふうさん

検索キーワード 槇本 深 美恵子 Ironman Taiwan 2019 完走記
澎湖 Penghu ポンフー Fukashi Makimoto Mieko タマ 
マッキー 台灣 鐵人三項賽事



2019/9/26
昼まで仕事をして家へ。
家からバイクほか荷物を積んで空港へ。
空港へ荷物を置いて1人が荷物番に残る。
1人は車を家にお気に帰り、
タクシーで空港に。
いつもドキドキする、荷物預けのカウンター。
エバー航空は3辺合計203cm。
重さ20kgまでと厳しい。
20.8kgに調整。
1kgオーバー以内は誤差の範囲としておまけを期待。
16kgしかありませんよ。
かつぎ荷物からバイクに一部移し換えて、
だいぶ身軽になれた。
うちの体重計こんなに誤差があったかな?
まあいいや。
時間どおり、スムースに出発。
15:50 エバー航空函館発台北桃園空港行き
19:00 桃園空港第二ターミナル着。
まっすぐ入国審査に向かう。
トイレや両替は入国してからにしましょう。
あまりまだ並んでいなくて、スムースに入国。
CityInnホテルより手配した送迎車でホテルに向かう。
ベンツのバンタイプの高級車。
総皮張りの硬めのシート。
どっしりとした乗り心地。
なめらかなエンジン音。
「本物」だ。
ほしいなと思ったが、マンションの駐車場には
5ナンバーの方が良い。
今ので良い。
と思いなおす。
外国に来ていろんな外車に乗せてもらったが、
ベンツは初めて。
別格の本物と思った。
いい体験だった。
45分。
1500元(1元=3.5円)。
シティインホテル到着。
すぐにモーニングコールと、
翌日のタクシーを予約する。
近くのコンビニで食料と飲み物を買いこみ
風呂に入って眠りに着く。
ここは高級ホテルではないが、
バスタブがあるのがありがたい。



9/27
5:30モーニングコール
6:30 タクシーで松山空港へ。
黙っていると、国際線搭乗口でおろされる。
何百メートルも
バイクケースを転がして歩く羽目になる。
国内線の搭乗口としつこく言う。
所要時間10分。180元。

自転車預かりで、重量オーバーとのことで
日本円にして、1000円相当の料金を支払う。
函館空港で、20.8kgに調整したバイクケース。
16kgで、まだ詰めますよ。
4kgくらいさらに詰め込んだ。
ところがしっかり25kgになっていた。
函館空港は、荷物の重量オーバーを見逃す。
重量を気にしないで
お土産をいっぱい買って帰ってください。
ということなのだろう。
そのままで行くと、
次の便で超過料金を支払うことになる。
それでも国内線の超過料金は一けた少ないので
問題なし。
8:10の遠東航空の便で澎湖(Penghuポンフー)
へ移動。
9:10馬公空港着。
シェラトンホテルからの迎えが待っていた。
送迎バスでホテルに向かう。
スムースにシェラトンホテルに到着。
フロントにメッセージ。
西口さんから、カーボパーティ一緒に出ましょう。
17:45ロビーで待つとのメッセージ。
ホテル内のブースで競技のチェックイン。
ホテルロビーのカフェで昼食。
パスタと鰻定食を取った。
鰻は時間帯指定で30分後。
待ちきれなくて先にパスタを頼んだ。
パスタを食べた後では、
せっかくの鰻が飽食気味でもったいなかった。
自転車を組み立て、試し乗り。
どこも問題なし。
プールで泳ぎ、
バスタブで身体をほぐす。
無駄に疲れないよう留意。
あとは部屋でごろごろして過ごす。
夕方からカーボパーティ。


向かって左から タマ 吉田さん 赤浜さん


吉田さん(教育大学在学中函トラに所属)
西口さん。
赤浜さん。


と同席。
ビール小瓶2本飲む。
一本150元。
すこし高いが売り上げに協力しましょう。
ウィットさんの司会で始まる。
最高齢参加者として夫婦で紹介される。
パーティがおわり、フロントで劉さんにあう。
バイクチェックインのタクシー
帰り。
レース当日の送り。
以上のタクシー手配を頼む。
21:00頃就寝。



9/28
レース前日。
昼食はパスタのみ。
13:30予約したタクシーに乗る。
バンタイプ一台で、前輪を外して自転車2台。
人間2人。乗れた。
バイクチェックインは特に問題なし。
スイムコースで試し泳ぎ。



スイムコース。大会HPより引用。


風が強く肌寒いが、海水に入ると寒さは感じない。
去年よりは水温低いと感じる。
ウェットスーツは問題ないだろう。
15:15 同じタクシーに迎えに来てもらい帰る。
16:20 日本語の競技説明会。
ウェットスーツ禁止。
ウェットスーツを着た場合は、
ハワイスロット争奪権と、表彰対象にならない。
AWAのポイントも付かないということになった。
タマはハワイはどうでもよい。
とにかく完走したい。
ということでウェットスーツを着ることにした。
私は1%でも可能性があればチャレンジしてみる。
また表彰台にも上がりたいので、水着スイムと決めた。
部屋に帰り。
トランジッションバックに入れるもの。
スペシャルニーズバック。
ストリートバック。
それぞれ点検し必要な物を入れる。
あとは持って行くだけにする。
ビュッフェで食事。
寿司をはじめとして、カーボを多めに取る。
ビールは小瓶1本だけ。
明日のモーニングコールはすでに頼んである。
タクシーも手配済み。
マイスリーを飲んで寝る。
間違いなく寝着ける。
しかし翌朝目覚め2時間は頭が悪くなっている。
あらかじめ全部用意して、
何も考えないで持って行くだけで良いようにしておく。
しばしレースの興奮を忘れ、
丸暗記している中国語ドラマのセリフを反芻しているうちに眠りに着く。



9/29
レース当日
3:30 モーニングコール。その前に目を覚ましていた。
前日用意したバックを持って行くだけ。
ラーメンともち、パンなどを頬張る。
トイレを済ませ、予約したタクシーへ。
490元。前日昼間は390元だった。
深夜早朝割り増しあり不足に注意。
4:30  出発
4:45 T1のShiLiビーチへ到着。
スペシャルニードバック。
ラントランジッションバック。
をそれぞれトラックに預託。
バイクトランジッションバックを
ゼッケン番号で指定された地面に置く。
バイクラックに行き、
空気入れ。
弁当ボックスセット。
弁当ボックスの中身はあらかじめ一つの袋に入れておき、
その場では何も考えないで置くだけ。
レース前日はマイスリーの助けを借りて眠っている。
短時間しか効かないので、翌朝はすっきりというはず。
しかし、去年はスイムキャップとゴーグルを置き忘れて慌てた。
起きて2時間くらいは頭が悪くなっているとシビアに考える。
それでも大丈夫なように準備をしておくこと。
ストリートバックより、補給水のペットボトルを出す。
補給水:500mlのペットボトル。
スーパオ+水 1:1。五苓散エキス、コウジン末1g。
スイムキャップをかぶり、スイムゴーグルをつける。
水着はホテルで着込んでいる。
惜しくないサンダルを履く。
Tシャツを脱ぎ、空気入れとともにストリートバックに入れる。
所定のトラックに預託。
トイレをすませ、ビーチに向かう。





スイム編:
簡単な試泳で、水の感触とゴーグルのフィット感を確かめる。
スイム早い順に並ぶ。
ウィットさんの元気な声が響いて、雰囲気を盛り上げる。
だんだんとその気になってくる。
最年長参加者として、私とタマが紹介される。
スイムバトルの緩和のため、5秒刻みで4人ずつウェーブスタート。
6:10 予定より10分遅れてスタート。
6:15 自分のスタート。
6:20 ラストのスタート。
10分遅れはゴールには反映される。
しかし途中のカットオフにきちんと反映されているか不安になる。
反映されていないと覚悟して臨もう。
水温26.2度。
ウェットスーツ公式には禁止。
ウェットスーツを着ると、ハワイスロット争奪の権利を失う。
アワードの対象にならない。
AWAのポイントが得られない。
私は水着で、タマはウェットスーツを着ることにした。
スイムは3角形にブイが設置されたコースを、
反時計回りで3周回。
ウェーブスタートのおかげでバトルは比較的少ない。
最初のブイまではヘッドアップで確認しながら。
バックストレッチではロープが見える。
左顔上げでロープから1mほどの場所を淡々と泳ぐ。
常にロープが見えているのでヘッドアップ確認不要で効率が良い。
バックストレッチが終わり、スタート地点に戻る。
ここは蛇行しやすい。
ヘッドアップで目標確認を頻繁に行う。
少し逆潮のようだ。
台風がしばらくなかったので、水はきれいで透明。
つねに底が見える。
1週目終了。
31分と少し。
水着スイムとしては上出来。
これはいいタイムが出そう。
2週目。
時々トップ選手が抜いていく。
ロープ際は混雑する。
ロープから離れて泳ぐ。
ロープは見えないが、周回追い抜き選手の方向に倣って泳ぐ。
すぐ離されるが、方向の参考にはなる。
スイムの合法ドラフティングターゲットは見つからない。
なんとなく泳ぎがスマートでなく、ついていく気がしない。
マイペースで泳ぐ。
2週目終了。
約63分経過。いいペース。上出来だ。
3週目。周回追い抜きがなくなり、コースもゆったり。
しかし、波が立ってきた。
風が強くなったのだろう。
楽しく泳いで終了。
思いついたことを挙げてみると、
正しいヘッドアップを覚えて蛇行が少なくなった。
風強く、ビーチでは体感温度は寒い。
水温26.2度が信じられない。
泳ぎ始めると、水の中では寒さは感じなかった。
スイムアップ後はトランジッションまでの坂を歩いて上る。
みなさん走っているが、やせ馬のはや走りというのだ。
マイペース。
水をかぶり、海水を洗い流す。
ワセリンを股に塗る。
それでも大腿部内側が擦れた。
サドルの幅が広すぎるのか?
バイクトランジッションバックをとって、
トランジッションテントに入る。
同じ年代S氏のバックはもうない。
先を越されたか。
テントでは全部着替える。
バイクショーツは簡単に着れた。
バイクジャージは例のオーレンスシャツにポケットを付けて、
バイクジャージにあつらえたもの。
体をよく拭いて着ないとまとわりつく。
長袖の腕の部分がねじれて違和感あり、苦労して修正する。
しかし、日焼けを防ぎ、
水汗の放散を促進し裸より涼しく、
体にぴったりフィットで、空気抵抗が少ない。
これらのメリットは
ここでの2分くらいのタイムロスを補って余りある。
バイクシューズははだしで履く。
水着、ゴーグル、スイムキャップを
トランジッションバックにしまいドロップ。
バイクラックに駆ける。
Sのバイクがある。
ヘルメットをかぶり、バイク手袋はポケットに入れる。
ゴーグルをかけ、スタート。
入れ替わりにSが入ってくる。
ものすごい怒ったような顔をしている。
お先にと声をかけ、バイクスタート。




バイク編:


バイクコース。大会HPより引用。
獲得標高は1270mあります。



まだ風はあまり強くない。
最初はフラット。
無理せず、手袋を履きながら走り始める。
スイムの筋肉から、バイクの筋肉活動へ。
徐々に体と気分をならしながら走る。
首を回したり、
肩を上げ下げしたり。
水から出て、バイクで風を切る。
気持ち良い。
だが先は長い。
一日中走るのだ。
白鳥が、水の中から海を渡る長い旅に向かって、
空に飛びあがった時こんな感じなのだろうと想像する。
2kmくらい走ったとき、S氏が40km位の早さ、
ものすごい形相で抜いていった。
格上で力は及ばない。
しかし、光栄にも意識してくれている。
サドルよりもぐっと低いハンドル位置。
80mm位のディープリム。
今日の風ならリスクあり。
こちらは、フロント35mm。リア45mm。
安全仕様。
年のくせに無理しやがって。
焦らないでマイペースで走られたら勝機はない。
しかし、意識してもらっている。
大いに無理をして欲しい。
少しでもプレッシャーをかけられて満足。
それからしばらく走って、長いストレート。
なんだ、ちょっと前にいるじゃないか。
相手の戦意を失わせる見せる追い抜き。
せこいまねしやがって、見え見えだぞ。
おおいに独り相撲をとってくれ。
徐々に風が強くなってくる。



ポンフーのオーレンスが行く。



北北東の風、15m位。
やがて本島を終わり橋を二つわたって、
離島の周回部分にはいる。
大橋を渡る。
南南西に向かう。
追い風。
楽に40kオーバーでペダルを軽く回して一休み。
向かいの自転車はもがいている。
40kオーバーなのに、風を背中に感じる。
行きはよいよい、帰りは怖い。
風が止まった感じでムッと暑さを感じる。
強風で体感温度は肌寒いくらいだが、
本当は暑いのだ。
湿度も90%くらい。
風に当たられ暑さを忘れ、
水分を取らないと脱水になる。
こういうときこそ脱水に注意。
こまめにボトルの水を頭にかける。
スタートボトルのスーパオ、五苓散、
ニンジン水をちびちびとこまめに飲む。
橋を渡った後も、追い風は続く。
寒いような暑いような、妙な感触。
快調に走るが、
帰りの向かい風もがきを考えると気が重い。
折り返しはまだか、まだか。
あれ、まだ先。
まさか。
そのまさか、一昨年コースだった展望台が折り返し。
1昨年は2周回。今度は3周回。
やれやれ。
34-28のギアでくるくる回しながら、
ヨレヨレとのぼる。
梅がゆが入ったスペシャルニーズの袋を受け取り、
紙コップにあけて、スプーンで一気にかき込む。
ミカンを1個、プラスチックナイフでカットを入れて
一気に頬張る。
さあ折り返し。まだ51km地点。



まだまだ先は長い。
空腹でなくても、しっかり食べておこう。
展望台からの下り。
本当は60km位で降りたいところ。
斜めの向かい風がすごい。
ハンドルが取られる。
しばしば不本意ながらブレーキング。
命あっての物種。
折り返してから向かい風。
10km台しか出ない場面が続く。
またフラットに見える微妙な登り坂があり、
林で風がブロックされているのにスピードが出ない。
これを調子が悪いと錯覚しがち。
モチベーションが下がる。
しばしば敗北の予感に襲われる。
ここでタマとすれちがう。
スイムは無事上がってバイクに進めた。
よかった。
大した差ではない。
せめてバイクでは追いつかれないようがんばろう。
元気が出てくる。
大橋に来る。
中央の風が吹き抜ける所では、10kmを割る。
止まりそうな向かい風。
激坂と同じ負荷。
少し抜かれる。
去年は抜く方が多かった。
やはり、1年たって力が落ちているのか。
完走できるか不安になる。
満70歳で、有終の美を飾ってアイアンマン卒業。
が今回のもくろみ。
ここでだめなら、来年の西オーストラリアか。
ハードルを下げても、1年たつとまた力が落ちる。
卒業できないのでは。
などとネガティブな気持ちが渦巻く。
大橋を渡り終えると、風向きがかわる。
ほっと一息。
弁当ボックスのおにぎりを頬張る。
スタートボトルの水と、普通の水を交互に飲む。
周回の折り返し前に、
例年愛用させてもらっている入りやすいトイレで用を足す。
血尿なし。
濃縮度適切。
体調問題なし。
2週回目スタート。
相変わらず、大橋では背中に風を感じる。
1週回目より強い。
橋を渡り終えて、
フラットに見えても、実はだらだら登りの所が多い。
スピードが落ちても腐らないよう心がける。
ざっと計算。
8時間ちょうど位で走れそう。
ランに7時間残せる。
勝てるかもしれない。
勝てる希望が見えると元気がわいてくる。
折り返しの展望台。
3回上がるのだ。
上がるとメシが食える。
そう思うと、登りも苦にならない。
上がったところでほぼ中間地点。
ほぼ空になった弁当ボックスを補充。
空になったスタートボトルも同じ物を作り直す。
梅がゆは弁当ボックスのおにぎりで足りたのでパス。
スペシャルニーズを周回毎にとれるのはありがたい。
余るのは足りないより良い。
青ミカンを頬張り後にする。



同じところでスピードが落ちるが、だまされないぞ。
調子が悪いのではない。幻の登りなのだ。
タマとまたすれちがう。
1周回目とあまり変わらない場所。
少し先。
私の方が少しペースが速そうだ。
アップダウンなら敵わない。
風なら私のもの。
まあ元気そうに走っている。
問題ないだろう。
そろって完走できそうだ。
大橋の向かい風。
さらに強くなる。
抜きもせず、抜かれもせず。
1週回目からスピードは落ちていない。
わたり終わり、分岐点に入り、
一息ついておにぎりを頬張る。
この時、茨城の西口さんが抜いていく。
多分1周回速いのだろう。
前後して、もと函トラ吉田さんも抜いていった。
3周回目。
淡々と走る。
展望台。
これで終わりだ。
スペシャルニーズはグレープフルーツを頬張る。
弁当ボックス補充不要を確認して、スタート。
風はさらに強くなる。
安全第一。
ゆっくりと下る。
登りだか、下りだか、
風向きも向かったり、横になったり。
微妙なところを走り大橋に向かう。
大橋や展望台の登りはあらかじめ覚悟して走る。
微妙なところは覚悟がないので
スピードが落ちると気がへこみがち。
この部分こそモチベーション次第で大きな差がつく。
冷静に気をしっかり保つ。
3度目の大橋帰り。
この日一番の大風。
どんどん抜いていく。
デブは風に強いのです。
速くなったのではなく、
他の人がへばっているのかもしれない。
渡り終わると、
あとは追い風と下り坂が多いご褒美部分。
楽しんでゴールまでとばす。
空港の裏を通り、
馬公の市街地へ。
ここで向かい風。
もう10kもない。
最後だ。
ランに7時間残せるか。
ぎりぎり。
しかしラストスパートはいけない。
微妙に折り合いを付け、
8分の力でだれないように、
無理しないように駆け抜ける。
過去の大会のランコースに重なる。
なつかしい思い。
ここで気持ちを切り替え、
ラントランジッションのシミュレーションをする。
手袋は乗っているうちに脱いで、
空いた弁当ボックスに押し込む。
1個しかないニンニクの塊を、
弁当ボックスから取り出し
ジャージポケットに移す。
これはラントランジッションのとき、
バイクジャージポケットから、
ゼッケンベルトポケットに移す。
バイクゴール。
最高齢者とアナウンスあり。
大きな拍手で迎え入れてもらった。





ラン編:


ランコース 大会HPより引用。

全部着替える。
ここでバイクシューズをバックに入れ忘れ、紛失。
反省。
Tシャツと軽くてゆるめの7分ジョグパンツ。
あと7時間と5分。
キロ10分7時間で42キロ。
5分の貯金でスタート。
(本当は42.195km。貯金は3分)
後で知ってヒヤッとしました。
ランスタート。
バイクが終わり、ランの体力が残っているか?
走ってみなければわからない。
なんとなくキロ10分より速い感じがする。
いけるかも。
出発して2kmほど走ったところでタマといきかう。
お互いに元気に檄をとばす。
後半疲れて落ちる分貯金を積みたい。
同じ所を行ったり来たり。
数え切れない折り返し。
パイロンが整然と並んでおり、
はみ出さないで走ればミスコースの心配なし。
前半はホテル街を4kほど、
後半は埠頭の静かなところを6kくらい。
前半は応援が途切れることなく元気が貰える。
後半は静かに瞑想にふけることができる。
ハワイコナのチャンピオンシップコースなら
前半は市街地を抜けて海岸沿いの
ケアホウ海水浴場往復コース。
後半は暗闇の中クイーンK。
エナージラボの折り返しコース。
埠頭の暗闇はクイーンKだ。
前半のホテル街はアリドライブだ。
いいぞ。
距離表示は2kおき。
1番遠くの折り返しにあるエイドでおかゆがでた。
これはありがたく、周回毎に毎回いただいた。
あとは、バナナとエナージゲルを交互にとる。
コーラ、水、スーパオを意識して交替にとる。
偏ってはいけない。
塩が盛ってあり、ときどきなめる。
どこのトイレを使えば一番タイムロスが少ないか
1周回目で物色しておく。
1周回目終了。
シェラトンホテル前。
ずらりとフロントで見た非番の職員の人々が並び、
劉さんが音頭をとって名前を呼んで応援してくれる。
感激。
この劉さんは妙齢のフロント女性スタッフ。
日本語がほとんどネイティブレベル。
タクシーの手配。
帰りの時間差予約などきめ細かく打ち合わせできる。
天気の問い合わせ。
帰りに台風が近づき飛行機が欠航になったとき、
きちんと調べて正確な情報を知らせてくれた。
頼りになるフロントマンです。
こういう人材がいるから一流ホテルといえます。
このひとがいるから、シェラトンのリピータになっています。
1周回あたり4回ホテル前を通過。
何度も何度も元気をいただきました。
非常謝謝(フェイチャンシエシエ)。



2周回目。
ペースはホームでは元気をもらい9分半/キロ。
タマといきかう。
すこし元気がなさそう。
休んでも良いから補給をしっかり取るよう檄を飛ばす。
バックでは10分/キロ。
なんとか少しだが
トイレロスタイムが容認できる貯金ができた。
1周回目で物色しておいたトイレに入る。
30呼吸数。1分半のタイムロス。
3キロをキロ30秒上回るペースで苦労して作った貯金。
もったいないが仕方ない。
身体は軽くなった。
また貯金すればよい。
3周回目。
なんとかペースを保つも、
少し疲れてペースが落ちているのではないかと不安になる。
強風で距離表示の板が吹き飛んで、
18/28/38/40kmの表示だけがかろうじて残っている。
28km地点を通過。
5分の貯金を保っていることがわかりほっとする。
バックストレッチでタマと会う。
とても調子悪そう。
よれよれで真っすぐ歩けていない。
自分が辞めると私のモチベーションが下がることを心配して
無理してがんばっている。
わかった。
仕方ない無理するな。
俺は大丈夫だ。
ホテル帰って休め。
私のゴールは見なくても良い。
1人でもがんばれるからゆっくり休め。
と話す。



水をかぶるとジョグパンツがまとわりつく。
バイクパンツのままか、スパッツが正解だったか。
次回の反省としよう。
4周回目。
永遠に続くかと思われるラン。
あと1周で終わり。
今から10キロ1本スタート。
腕が下がらないようしっかりと振る。
ストライドは諦め、ピッチを保つ。
38キロ地点で貯金減っていないことを確認。
39.7キロ地点に関門あり。
10分遅れでスタート。
それがきちんと反映されて、
カットオフ時刻が修正されているか不安になる。
「ウェイシェンマヤ。カイシトイチシーフェンジョン。
ハイヨウシージエンナ。ウオークイーゾウヤ!」
どうしてだ。開始は10分遅れた。
まだ時間がある。私は行っても良い。
という意味です。
あらかじめ調べておいた反駁の台詞を心で練習する。
暗闇の中、関門が近づく。
待ち構えているような人影はいない。
大丈夫だ。
直前で一人がすすっと寄ってきた。
ううっ。
時計を見ている気配無し。
ぎりぎりなのでペースを上げる。
加油!(ジアヨウ がんばれの意味)
と声がかかった。
スタッフが応援してくれたのでした。
関門短縮はとりこし苦労のようでした。
40km地点。
おなじく5分の貯金。
油断しないでいこう。
ペースを落とさず。
リズムを変えず。
頑張りすぎて脚を攣らせないよう。
だれてペースを落とさないよう。
ホームストレッチ。
シェラトンホテル前。
劉さんがカメラをもって待ち構えてくれる。
タマもいる。
一緒に写真を撮る。
あと100m位。
間に合う。
ゴール前の花道。
駆け抜けるのはもったいない。
応援に感謝し、ゆっくりハイタッチしながらゴール。
ロングのゴールを通過するとき、
何かが変わる。
さなぎから蝶になるように。
まだ見ぬ自分に会える。
すべてに自信が湧いてくる。
すべてに寛容になれる。
すべてに感謝の気持ちがあふれてくる。
マークアレンの名台詞を思い出す。



トライアスロンを始めて30年。
集大成の卒業試験。
合格できた。
満足。
今後は70.3やショートで楽しもう。
すべて思い通り。
集中を欠かさず、
しっかり走り切った。
それで4分残し。
良くやった。
これ以上のレース運びはもうできない。
ゴールの広場で、
ビールを2杯立て続けに飲む。
食べ物はなにも受け付けない。
ホテルに戻る。
フロントからわざわざ人が出てきて、
エレベータのボタンを押してくれる。
シャワーを浴びて眠りにつく。
体全体が燃えるように火照り寝付けない。
のたうち回る。
レースはもう終わった。
眠れないことに焦る必要はない。
今日のレースを思い返し、
眠れないことを楽しもう。



タイム スイム   バイク ラン  総合
槇本 深 1:34:27  8:06:18 7:01:41 16:58:52
槇本 美恵子 1:50:49   8:13:00 --- 
という結果でした。
私はスイムはカテゴリ1位。あとは2位。
完走即表彰台という恵まれた位置に達しました。
終わってみれば1分と少ししか残っていなかった。
どこで計算を間違っていたか。
ランは42kmではない。42.195kmでした。
195mを忘れていました。
ゴールでのんびりして振り返るとヒヤヒヤものでした。
タマはバイクまで快調。
ランに入って突然の失速。
胃の辺りが痞えて張って何も食べられない。
なにも飲めない。
という状態になった。
バイクの終わりころからこのような状態になった。
振り返ると塩分は梅がゆとおにぎりの塩。
それだけ。
スポーツドリンクを一切取らないで水だけ。
エイドの塩もとっていない。
低塩脱水だった。
塩さえとっていれば。
今後の貴重な教訓としましょう。
あとで知ったが、
3週目に会った後、
やめるつもりなのに、
ショートカットすることなく、
コースをルール通りたどって進み、
3週目が終わったところで、
関門につかまり終了したとこと。
自分からは絶対に辞めたくなかった。
3週おわり31.5km地点。
あと1時間20分ほど余していたが、
カットオフを10分ほど過ぎていたようで、
最終の4周回目には進ませてもらえなかったそうだ。
ともかく自分からは辞めなかった。
と矜持を語った。



同行者の結果は
吉田さん:着実に完走。楽しんでレースをしている。
ハワイレジェンド枠の完走回数12回にもう少しとか。
西口さん:カテゴリ1位。
ハワイはロールダウンで譲った。
赤浜さん:カテゴリ1位。
カテゴリ最高年齢なのにぶっちぎりで優勝。
ハワイゲット。
来年のハワイに次のカテゴリ最年少として出場。
表彰台を狙える。



9/30
台風が来る。
飛行機が欠航になる。
いろいろと情報を集め、
翌朝には台風が過ぎて問題ないことがわかり一安心。
それにしても1日ずれていれば大会中止になっていた。
ふだんの行いが良いのだ。
そうなのだ。



スロットミーティング
バイク梱包の途中で、
ハワイスロットミーティングに行ってみる。
S氏は私のラン3周回目が終わったときゴール。
複雑なランコース。
コースミスがあるかも。
上海在住で、上海トラクラブの重鎮。
アイアンマン70.3上海は来年も外せないのでは?
いろいろと勝手に憶測し、
ロールダウンがあるかも。
1%でも可能性があるとわくわくする。
レース当日、バイクラックで下手くそな中国語で
ハワイに行く気があるのか?
と聞いたが、
おまえの(下手くそな)中国語は聞き取れない。
と相手にされなかった。
()内は口で言ったわけではなく言外の意味です。
そのくせ、ものすごい形相で追い抜いて行った。
意識はしているくせに愛想悪い。
サイドの時と、
ノーサイドの時のけじめがはっきりしている。
サイドの間は馴れ合いたくないということなのだろう。
ウィットさんの軽妙な司会でミーティングが始まる。
年長から開始。
あっさり、S氏がスロットゲットし、
ロールダウンなし。
しかし、ノリが良い。
ディスコミュージックに乗って、
地元の若いアスリート女子アナと一緒に盛り上げる。
とにかくハイな気分になる。
いやでも行きたい気にさせる。
行ける行けないは別問題。
このパーティに、可能性ゼロの部外者ではない。
1%でも可能性があり、
ワクワクと胸を躍らせて、
当事者として参加できたのは良い体験をした。
スロットをゲットした人は
ハワイアンレイをかけてもらい、
万雷の拍手を浴びて、
別室に手続きに移る。
赤浜さんは順当にスロットゲット。
西口さんは家がいろいろと大変で、
ロールダウンして譲る。
白戸太郎さんが声をかけてくれ、
私のゴール写真を見せてくれた。
感謝。
覚えていただき光栄です。
スロットミーティングが終わると、
いったん会場の外へ。
30分まって、アワードパーティの始まり。
表彰は年長から始まり、真っ先。
S氏は帰ったようで、一人で表彰台へ。
完走即表彰台の領域に入ったようだ。
75歳まで頑張れば完走即ハワイとなりそうだが、
そこまで身体が持つかは神のみぞ知る。
重ねて最高齢完走者として紹介され、
万雷の拍手を浴びる。
レース前々日の歓迎カーボパーティで、
男女の最高齢参加者として、夫婦で紹介された。


前日カーボパーティにて最高齢参加者として紹介



いろいろな人に覚えてもらい。
行く先々であいさつしてもらえる。
こちらは十分覚えきれなくて恐縮した次第です。
アワードパーティでは、
吉田さん、西口さん、赤浜さんと、
同じテーブルで親睦を深めた。



西口さんと、入賞トロフィーを手に

ボランティアの女の子とツーショット
ご満悦のわたくし。
タマごめんね。



パーティから帰ったら、自転車の梱包を仕上げる。
さあ遊びに行こう。
フロントの劉さんが、完走おめでとう。
来年も来てね。
という。
レースは卒業します。
今度はあそびに来ます。
と答える。
そんなのいけません。
まだまだやれますよ。
まあ考えてみます。
と答えた。
外にでる。
朝起きたときは体中すみずみの筋肉が悲鳴を上げて、
ごりごりに凝って、
座ったり起きたりするたびにに気合を入れる必要あり。
遊び歩いているうちにだいぶほぐれてきた。
身体がほぐれるにつけ
だんだんとまだこれで終わりたくない。
という心境になってきた。
とくに前日レース中ふらふらだったタマは元気。
筋肉痛も身体のだるさもなし。
何もやってないかのようだとのこと。
レースが終わってみると、
全然疲れていなくて、
わたしのゴールを待つ間、
ホテルの部屋で洗濯、後片付けなど
てきぱきとやっていた。
翌日も体のだるさなく、筋肉痛もなし。
何もやっていないかのようだと話す。
完走はできなかったが、
久しぶりにバイク180kmを快調に乗れて
楽しかった。
と話す。
ランでなぜ失速したのか。
低塩脱水もあるが、
これはきっと冨田師匠のいたずらだろう。
冨田訓司とみたさとし さんは、
函トラメンバーには入っていなかったが、
高谷会長と並ぶ函館トライアスリートのレジェンド。
ハワイは9回出場して、世界3位の表彰台実績あり。
昨年難病のALSを発症し、
今年の1月他界されました。
今回のアイアンマン台湾。
ふたりそろって完走できれば満足。
ロングは卒業とする予定だった。
師匠が散骨されたコナの海。
戒名は師匠自らつけた。
「鉄人院好七洋訓居士」
てつじんいんこなようくんこじ
七つの海の意味の7洋と
コナと
奥さんの洋子さん、自分の訓司という名。
味のある戒名です。
天から師匠の声が聞こえてきた。
「ここに二人そろってくるまでは
辞めることは許さん。」
わかりました。
またやってみましょう。
本編終了





旅行余話:
4度目のポンフー。
だいぶ土地勘もできてきた。
知らない街並みの通りや、小路を気ままに歩く。
四眼井近くの古い町並みも
すでに4度目の来訪なのでホームの感触。


帰り道、風がただ事ではなくなってきた。
夕食に出ていくのは危ない。
ホテルのビュッフェで夕食を取り、
かえり荷物を整理してから眠りにつく。
この日はすぐに眠れた。


10/1
台風一過。
天気よし、晴れ。
なんの問題もなし。
朝食をビュッフェで食べてる。
だいぶ食欲回復しもりもり食べる。
昨日はおかゆとシリアルくらいとあと果物しか食べられなかった。
ホテルのシャトルバスで送ってもらい馬公空港へ。
昨日欠航していたので空席待ちでごった返しているだろう。
こちらは当初の予定通り。
おっとりと空港に入る。
閑散としている。
9:45 遠東航空予約

天候晴れだが、前日の台風で、飛行機が来ていない。
欠航。
メール連絡はあったようだが、旅先ではアナログ人間。
遠東航空職員が特別に対処してくれた。
とても親切かつ迅速に対応してもらい、
感謝。
人と自転車は別便で。
しかも人は別会社の空席を特別手配。
別便というのは原則としてイケナイことらしいが、
特別に許可してくれた。
人間はすぐに9:15華信航空の便に乗る。
自転車は、14:00台北着の便で遠東航空が送ることになった。
この会社は、メールで問い合わせると、すぐ返事が来る。
飛行機は小さいが、働いている人間の質は高い。
今後もこの会社を贔屓にしようと決める。
別会社の搭乗手続き、荷物預けと、搭乗口への案内と、
つきそってくれた。
親切なデスクスタッフに感謝しつつ搭乗。
10:15 台北松山空港着



**************************************

台北編:
空港から円山ホテルにタクシーでむかう。
空港から山すそにそびえているのがよくみえてすぐわかる。
所要時間10分。195元。
英語名のThe Grand Hotelといっても通じない。
現地語の円山飯店
ユアンシャンダーファンディエンといえばすぐわかる。


松山空港から見える。円山ホテル遠景。



荷物を預けて手ぶらになり、町見物に向かう。
円山ホテルからSunnyHillsというケーキ屋さんまで。
タクシーで180元15分。
とてもおしゃれできれいな店。


SunnyHills入口

一流ホテルのようにドアマンがいて、中に案内。
ケーキ1個とお茶が無料サービス。
目当てのパイナップルケーキを購入。
空港まで自転車を受取りに散歩を兼ねて歩く。
途中餃子、小龍包の店で餃子を食べて昼食とする。
日本の餃子と比べて皮が厚い。
おかずではなく主食兼おかずの完結食とされている。
空港への方角を聞いて、町見物を兼ねて歩く。
歩いて行くのか?
とびっくりされたが、
ガイドブックには徒歩15分と書いてあった。
どうという距離ではない。
公園の水たまりにつがいの水鳥がいたり、
樹にはリスが登っていたり。
台北は大都市だが結構自然が残っている。
14:00前に空港に着く。
遠東航空のカウンターで問い合わせる。
最初???
と言った感じだったが、
やがて通じて、飛行機は14:30ころ遅れて到着との事。
15:20ころようやく自転車を受け取れた。
15:20頃自転車を無事受け取る。
人間も自転車も無事帰ることができる。
上出来。
お礼を言って、東遠航空のカウンターを後にした。
タクシーに自転車を積んで、再び円山ホテルへ。
15:40 円山ホテル到着。
チェックイン。

円山飯店(円山ホテル)のロビー


見事なランの花 

翌朝5:30モーニングコールと
6:30タクシー予約をフロントに頼む。
とても大きなホテルで会員制のスポーツクラブが別棟にあり。
ゴルフ場でよく見るカート車で移動することになっている。
5分待てば来るといわれたが、散歩もかねて歩いて行った。
軽くひと泳ぎして身体をほぐす。
風もつよく、
あまりあたたかくなかったので早めに切り上げる。
蒋介石が国威発揚のために造った迎賓館ホテル。
一歩歩くごとにすごいすごいの連発。
食事も飛び切り高いのではと心配していたが、
すこし高め程度で一安心。
連日ビュッフェで飽食気味だったので、
第一夫人というカフェで定食をとる。
どこにも出かけることなく、
寝るまでホテル内を歩き回る。


ホテルのベランダ。


龍のオブジェ



ちょっとした置物は値段のつけようのない骨董品。
部屋の備品も、重厚なビンテージもの。
どこにも観光に行かなかったが、
ホテル見物だけでも十分観光に値した。
21:00頃眠る。



以下次回のための備忘録
10/2 円山ホテル
5:30 モーニングコール
6:25 タクシーで出発(6:30予約)
バン型のタクシー。
梱包バイク2台、人間2人。ぎりぎり乗る。料金1200元。
7:05 桃園空港第2ターミナル着
チェックイン
荷物預託
食事 麺 2Fのフードコート
8:20 B7搭乗口待合室に到着
9:20 搭乗
10:05 離陸(日本時間11:05)
14:30 函館着